巷に蔓延している健康情報が本当に正しいのか?という視点から,科学的根拠を元に考察していた. 資格を有する管理栄養士や医者であっても,それらの情報が正しいと判断できる知識を持っているとは限らないし,マーケティング的な側面で情報が流れてしまうことを言及している.

特に食品5つグループに分類がわかりやすかった.

  • グループ1:健康に良いということが複数の信頼できる研究で報告されている食品.
  • グループ2:ひょっとしたら健康に良いかもしれない食品.少数の研究で健康に良い可能性が示唆されている.
  • グループ3:健康へのメリットもデメリットも報告されていない食品.
  • グループ4:ひょっとしたら健康に悪いかもしれない食品.少数の研究で健康に悪い可能性が示唆されている
  • グループ5:健康に悪いということが複数の信頼できる研究で報告されている食品.

さらに「研究」は次のような種類があり,順にエビデンスが強い.

  • 観察研究(特定の食品を多く摂取しているグループ/あまり摂取しないグループに分けて分析,数年後の結果を比較.食品以外の運動などの条件はことなるので,必ずしも食品が影響したかは確実でない)
  • ランダム化比較試験(ランダムに食品を摂取するグループ/しないグループに分けて比較.食品以外の条件はほぼ同じとする.)
  • メタアナリシス(複数の研究結果をとりまとめた最強のエビデンス.ランダム化)